※これはMisskey.art #1 Advent Calendar 2025参加記事です。

皆様おはこんばんちは、晴木ヨウキです。今年もやってきましたMisskey.artアドベントカレンダーの季節!一昨年は漫画のセリフのフォント、昨年は手描きレタリングについて書きましたが、今年は何について書こうか?書けそうなネタが複数浮かんだのでアンケートを取ってみました。

投票ありがとうございました。アンケートの結果「よく使う画材・文具の話」が最多票でしたので、今回は私がよく使っているお気に入りの画材や文具をひたすら紹介していきますわよ。
なお私は少々画材及び文具オタクなところがあるので、もしかしたら多少マニアックな用語が飛び出してしまうかもしれません。あまりこの分野に詳しくない人でも読みやすくなるように努めていますが、もしコレどういう意味やねんという箇所があったら遠慮なく教えてください。よろしくお願いします。
【もくじ】 ※〈〉内はメーカー名
◆いろいろな筆記具
・鉛筆シャープ 〈コクヨ〉
・フォームイレーザーピュアスリム 〈サクラクレパス〉
・ジュースアップ 〈パイロット〉
・フリクションシリーズ〈パイロット〉
・筆文字サインペン・顔料 〈ぺんてる〉
・ZIG Cartoonist MANGAKA 〈呉竹〉
・マルチライナー 〈コピック〉
・ピュアホワイト 〈タチカワ〉
◆いろいろな紙
・書きやすいルーズリーフ 〈マルマン〉
・アイシー漫画原稿用紙 〈アイシー〉
・KB用紙(共用紙)〈コクヨ〉
◆その他
・トレビュアー〈トライテック〉
いろいろな筆記具
鉛筆シャープ 〈コクヨ〉

シャープペンシルです。本物の鉛筆っぽい形のシンプルなものから握りやすいラバーグリップのTypeS、メタルグリップでペンの重心が低いTypeMX等いろんなラインナップがございます。芯の太さは一般的な0.5mmはもちろん、1.3mmの太いのまで豊富に用意されています。
私は0.9mmが一番好きです。この太さ、ざかざか描くにはちょうどいいんです。なのでらくがきとかアイデア出しの時によく使っています。あと芯が太いと折れにくくなって良いです。するする描けるのが馴染みすぎてイラストの下絵描く時にも普通に使っちゃってるので、もはやなんでも0.9mmで描いてるまである。さすがに漫画の下描きともなると、めっちゃ細かく描く場面が増えるのでそこは0.5mmや0.3mmのシャーペンを使いますが…。
あと私は低重心タイプのシャープペンシルにありがちな、グリップがザラザラだったりブツブツだったりするのが好みじゃなくて避けがちなのですが、鉛筆シャープのTypeMXはザラザラしてなくて握りやすい六角形になってるところが好きです。先端のパイプがしまえるのもポイント高いですね。むき出しだと折れてしまわないかちょっと気になっちゃうのよね。
フォームイレーザーピュアスリム 〈サクラクレパス〉

消しゴムはこれしか勝たんってほどヘビロテしています。鉛筆の線がよく消えるし、細長い形なので細かいところも消しやすいです。消しカスがまとまりやすいのも好き。まとまらないやつ好きじゃない。
残念ながら売ってるお店がかなり少ない。悲しい。大阪だとトゥールズ梅田店に行けば置いてあるので、行くたびに1〜2本買っています。
ちなみに広〜い範囲を消したいな〜という時にはもう少し大きい消しゴムも使います。エアインソフト〈プラス〉が好きなんですが、これも売ってるお店を全然見かけません…。

軽い力で消しやすくて好き
ジュースアップ 〈パイロット〉

何かしら書く時に気分でボールペンを使うこともあります。これはよくあるゲルインク(水性顔料インク)ボールペンですが、独自に開発された「シナジーチップ」というペン先で書き味がものすごいなめらかです。世界変わるよ。0.3mmでもぬるっと書けてすごい。私は0.4mmがインクの出方具合も線の太さもちょうどよくて好きです。
発色の良い基本的なカラーに加えて、パステルカラーやメタリックカラーなどもあります。0.4mmという細さでメタリックカラーはなかなか珍しいです。クラシックグロッシーカラーはダークカラーのインクにさりげな~いラメがお洒落でアガる!

フリクションシリーズ 〈パイロット〉

今では手に入らない限定デザインも含みます
こすって消せるボールペンです。要は熱で無色透明になるインクの出るボールペンです。真夏に車の中に置きっぱなしにすると大変なことになります。公的な文書には使ってはいけません。
こすって消しても消しカスが出ないので、出先でネタ出しや漫画のネーム作業する時に助かります。私はこの消しカス出ない所をいたく気に入り、フリクションばかり使って他をあんまり握らなかった時期もありました。便利なやつですが高熱で色が消えてしまうのと、耐水性はないので長期保存を考えると若干不安ではあります。まあそれでも使うんですが。青インクの色が好きなんだよなあ。でも漫画のネームだけは黒インクを使う謎のこだわり。

2024年に新しく登場したフリクション シナジーノックはペン先がジュースアップと同じシナジーチップになっており、従来品よりも書き心地がなめらかになりました。良すぎて全色集めたいくらい。これの0.3mmをネームのセリフを書きこむのに使っています。先述したジュースアップもだけど、この細さでぬるぬる書けるのあまりにも快適。
筆文字サインペン ・顔料 〈ぺんてる〉

イラストの線画や漫画のペン入れに使います。弾力のある短いペン先で、私のような筆圧弱めな人でも線の強弱がつけやすいです。つけペンは扱いが難しく、私の望む太さの線が出しづらい(出すにはめちゃくちゃ力を入れるか線を重ねまくるかしないといけない)なあ…ということでこのタイプの筆ペンに行きつきました。
同じようなタイプのペン先で顔料インクであればぶっちゃけどれでもいいんですが、よく手に取っているのはこの筆文字サインペンです。長さがちょうどいいのと、ある程度使いこんでもペン先が柔らかくなりすぎないのがいいですね。あとインクがだばーっと出ることがないので、乾ききる前に手で触って汚す事故が起きにくいです。

だばーっと出るタイプ(直液式)は濃く描けるのでそれはそれで好きなんですけどね…。インクが減ってきて線がかすれるようになってきた筆ペンも、それこそかすれた線が欲しい!という時のために取っておくのでなかなか本数が減りません。
ちなみになぜ顔料インクを使用するかというと、乾いた後にホワイトを入れてもにじみにくいからです。顔料って書いてあるペンはだいたい水に強いと考えてOKです。顔料でも耐水性が全然アカンやつもたまにあるけど…(事前にテストしようね!)

染料インクはにじみやすいのだ…
ZIG Cartoonist MANGAKA 〈呉竹〉

筆ペンだと難しい細かいところのペン入れに活躍するのがこちらのドローイングマーカーペン。いわゆるミリペンと呼ばれるやつです。描きやすいしペン先が丈夫、そして耐水性もバッチリです。コピック(アルコールマーカー)を上から塗ってもにじみにくいらしいっすよ。0.1mmや0.3mmを主に使いますが、細かい背景になるともっと細い0.05mmも使います。0.8mmはコマの枠線用。
消しゴム耐性もあるよと謳ってますが言うほど…あるかなあ……ないってほどでもないけど…。ミリペンの類はどうあがいても消しゴムかけると薄くなるもんです。もうペン入れの後に消しゴムかけなくてもいいようにするしかないです。
一時期消しゴムで薄くならないペン入れ用のペンを求めてあれこれ試していましたが、そんなものはないと悟ったので、下描きの上に清書用の別の紙を乗せてトレースするようになりました。(注※私の基準が厳しすぎるor消しゴムのかけ方が下手くそな可能性はあります)
マルチライナー 〈コピック〉

これもペン入れに使う画材で、先述のZIG Cartoonist MANGAKA と似たような性質のペンですが、コピック作ってるとこが直々に出してるのでコピック耐性は折り紙付きです。コピックや水彩イラストの線画にはこれ使っておけば間違いないと思います。そして何よりこのマルチライナーはカラバリが豊富です。 黒はもちろんのこと、グレー系と茶色系がそれぞれ2色ずつあるし、赤系・青系に加えて緑系の色まであります。中でも私は鮮やかな紫色でポップな雰囲気が出るのでラベンダーをよく使います。 ピンクもかわいいね。35周年限定で出たターコイズ色再販しないかなあ…。

太さもいろいろ選べるからたすかる
ピュアホワイト 〈タチカワ〉

0.5mm、0.8mm、1.0mmの3種類の太さがある白インクボールペンです。主にペン入れした後の線画に白フチを入れたり、修正したりするのに使っています。太さが選べてスルスル描けるし発色も十分(しっかり白い)なので、細かい部分を修正したい時に便利すぎる。もうこれナシではやっていけないまである。カラーイラストの仕上げにハイライトをちょちょいと足すのに使うのもいいかもしれないですね。

いろいろな紙
書きやすいルーズリーフ 〈マルマン〉

画用紙やクロッキー用紙もあるぞ
ここまで描く(書く)道具のことばかりでしたが、紙の話もしましょう。単なるメモ書きも、らくがきも、試し書きも、漫画のネームも、イラストの線画もなんでもかんでも書いて描くのに使っている紙です。漫画原稿とフルアナログカラーイラスト以外はだいたいこれです。自ら書きやすいと銘打ってるだけあって、つるっとして描き心地がよい紙です。鉛筆もボールペンもミリペンも万年筆もいける!学生の頃からお世話になっております。

昔は穴空いてる紙に本番の絵描く(清書する)なんてなあと思ってましたが、穴空いてるからこそそのままバインダーにまとめられて便利だな???と気づいて考えを改めました。どうせスキャンしちゃえば一緒だしな。A5サイズが好きなのでA5を使いますが、このサイズに描くにはしんどいな〜と思った場合はA4のコピー用紙を使います(そこはA4のルーズリーフじゃないんかい)(だってコピー用紙いっぱいあるしなあ)コピー用紙について詳しくは後述。

ミニサイズもよく使います。だいたいB5サイズを4分の1くらいにした大きさで、持ち歩きにも便利です。このサイズ、メモ書いたりちょっとした絵を描くのにちょうどいい。あと小さいので雑記を書きこむと、少ない文字数で紙がいっぱいになるのでなんかやった気になれます(ライフハック)
漫画のネームはこのミニサイズに内枠を描き込んだものを使っています。可能な限り小さくしないと、行き詰った時につい描きこみすぎるという悪癖が出てしまうからです…。A5サイズ20穴のバインダーに2枚並べて綴じることができるので、見開き単位で見ることもできるぞ!表紙が折り返せるタイプのバインダーを使うと立てて置けてべんり~。

ルーズリーフなので入れ替えも容易!
ルーズリーフについてはまだ喋りたいことがありますが、長くなってきたので割愛します。いっそ別に記事書いた方がいい気がしてきたな…。
アイシー漫画原稿用紙 〈アイシー〉

漫画は必ずこの用紙に描きます。ペンが引っかからないのはもちろんのこと、四辺に印刷された目盛りがコマの枠線を描くのにとっても便利です。無いとめんどい!!!

お家のスキャナーでスキャンできるのがA4までなので用紙サイズはA4です。タチキリ線の通りに切るとちょうどB5サイズになるので、同人誌の原稿におすすめされます。
厚さは110kgと135kgとありますが、フルアナログで描いてた時代の名残で135kgを使い続けています。より厚みがあるのでスクリーントーンを切るカッターの刃が貫通しにくいんだな…。もうアナログでトーンやらなくなって久しいですが、やっぱり厚い紙の方が漫画原稿やってる〜!という気分になるんですわね〜。厚めでも手持ちのトレース台で問題なく透かせられるのでこのままいきます。
ところでこの前ウン年ぶりにストックを買いに行ったらガイドの線がめっちゃ濃くなっててびっくりしました。でも見やすくなるのは助かる〜!

紙そのものも結構変わってる…?
KB用紙(共用紙)〈コクヨ〉

コピー用紙です。いろいろサイズ展開あるみたいですが使うのは一般的なA4サイズです。私が出してる自家印刷コピー本の本文用紙はだいたいこれです。白すぎなくて見やすいかな〜という点で選びましたが、サインペンとかで書き込んでもにじまない、だったら絵を描くのにも使えるな?ということで、イラストの線画に使うこともたまにあります。A5サイズのルーズリーフだと小さすぎて描きにくいな〜という時に。
あと漫画の下描き用の紙にもなります。ZIG Cartoonist MANGAKA のとこでも書いた通り、ペン入れした後に消しゴムかけると線が薄くなるのが嫌で、下描き用紙と本番のペン入れする紙を分けています。なのでペン入れの際はトレース台を使います。しかしさすがにページ数✕倍の枚数の漫画原稿用紙を使うのはだいぶもったいないので…コピー用紙なら1冊500枚入りでいっぱい入ってるからためらいなく使えますね!まあKB用紙もコピー用紙としてはちょっとお高めな方なんだけどね!!
その他
トレビュアー〈トライテック〉

トレース台です。B4サイズを持ってます。下描きを別紙にペン入れする時に大活躍するのがこいつです。大学入った時に箱みたいに分厚くてかさばるトレース台を買わされたものだけど、今や(スタンド抜きで)厚さ1cmもないのだからいい時代になったものです。そこそこ長時間つけてても熱くならないし、135kgの漫画原稿用紙でも十分透ける明るさです。水彩紙もまあいけなくはない!


以上、取り留めなくいろいろ書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
水彩の道具とか最近見つけた書き心地いいペンとか使用頻度低いけどアガるラメペンとか、まだまだ紹介したいものがあるんですが、長くなりすぎてもアレかな~ということで今回はこのへんで失礼します。それではまた!
気が向いたらまた別に記事書くかもね(気が向くことは稀なのであまり期待しないでください)
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